よくある質問
Question & Answer- 琴の長さはどれくらいですか?
現在使用されている琴の9割以上が山田流の琴と考えて差し支えありません。その山田流の琴の長さは約182cm(6尺)です。 ちなみに、生田流の琴は京都では約191cm(6尺3寸)、大阪では約176cm(5尺8寸)といった地域差が見られます。そのほか、短琴(たんきん)と呼ばれる短い寸法の琴もあります。
- 重さはどれくらいですか?
重量は平均で6~7kg程度です。
長さから受ける印象ほど重いものではありません。強度のある固く締まった桐は重いのですが、 薄く仕上げることができるため、必ずしも固い材料だからといって重さが増すとは限りません。
- 琴はどうやって運ぶのですか?
広い場所で運ぶ時には、琴の中心部分を小脇に抱えるようにして運びます。自宅などの階段の上り下りでは、 小脇に抱えた状態で先端を少し上げ下げすると、力のない女性でも無理なく運ぶことができます。
乗用車で運ぶ時は、2ドアの自動車の場合、助手席を倒して寝かせた状態で運搬するのが一般的です。 ただし、琴の材料である桐は柔らかいので、無理に押し込むと傷がついたり、へこんだりするので禁物。電車で移動する際は、ラッシュ時をできるだけ避けましょう。
- 琴の材質は何ですか?
桐です。桐は比較的他の木材に比べて軽量ですが、琴に使用される部材は寒い地域で生育された目の詰まった重いものが適しています。 木の直径が琴の幅より太く成長するには、20年以上かかります。また、普通の板目で30年以上、柾目では60年以上が必要といわれています。 もちろん、天然の材料なので同じものはひとつとしてありません。
- 琴にランクはありますか?
ひとつの目安として、龍角、雲角、四分六、柏葉の装飾などがあります。それにより、ベタ、角巻(かくまき)、半角(はんうわ)、 上角(うわづの)、金口(きんくち)、くり甲などに分けられます。木目は一般に多いほうが良品とされています。これは見た目の美しさだけでなく、 木目が詰まっていることから木質が固く引き締まっているという意味も含みます。木目のとり方には、木目に直角に面を取る方法(柾目)と、平行にとる方法(板目)の二種類があります。
- 5/14三味線の材料は何から作るのですか?
三味線の材質
棹 紅木 インド・マドラスの一部地域でとれる灌木頗る堅く虎譜、簾は良材で貴重品です。 高級品向き 棹 紫檀 タイの一部でとれる木。黒筋の入った良材は適しています。 中級品向き 棹 花林 タイ産が通常使用されている普及品として貴重な材です。 稽古品向き 棹 白紅木 セイロン島産。現在は殆ど使用されていません。 高級品向き 棹 樫 国産 主に小唄に使用。現在はあまり使用されません。 中級品向き 胴 花林 三味線材の中では木質が柔らかい大木、木質から胴材に適しています。